老化を止めたいなら代謝をあげちゃいけない!?

年齢を重ねてから太りやすくなるのは代謝が下がるから。なので、代謝を上げて痩せやすい体を作りましょう!

なんてことをダイエットに関心がある方はよく耳にすると思います。

でもそれが、年齢を重ねてからは意味がないとしたら、これまでの常識を変えていかなくてはなりません。

そもそも代謝を理解してますか?

私たちは一般的に「代謝」と聞くと、エネルギー消費のことだけをイメージしてしまいます。

Wikipediaによると、

代謝(たいしゃ、英語: metabolism)とは、生命の維持のために有機体が行う、外界から取り入れた無機物や有機化合物を素材として行う一連の合成や化学反応のことであり、新陳代謝の略称である。これらの経路によって有機体はその成長と生殖を可能にし、その体系を維持している。代謝は大きく異化 (catabolism) と同化 (anabolism) の2つに区分される。異化は物質を分解することによってエネルギーを得る過程であり、例えば細胞呼吸がある。同化はエネルギーを使って物質を合成する過程であり、例えばタンパク質・核酸・多糖・脂質の合成がある。

とあります。

この説明が難しいので、ちゃんと理解することができずにいたように思いますが、簡単に言うと、

食事や水や酸素などを体に取り込んだ物を活用して、エネルギーを作ったり、そのエネルギーを使ってたんぱく質やその他を合成すること。

余談ですが、何回見ても、説明内にある「新陳代謝の略称」というのは、なんか違う気がしています。(確認してまたシェアしますね!)

ポイント!細胞の活動そのもの全てが「代謝」というわけなのです。

年齢を重ねるごとに代謝が下がる本当の理由

これまで、なぜ年齢を重ねるごとに代謝が下がるのかをきちんと説明してくれる人がいませんでしたが、細胞や体の仕組みをきちんと勉強してみたら、その理由はとてもシンプルで明確でした。

細胞の活動そのものが「代謝」

代謝が下がる…というのは、細胞の活動であるエネルギーを作ったり(異化)、そのエネルギーを活用してたんぱく質などを合成したり(同化)することが少なくなるという事です。

では、なぜ下がるのでしょうか?

老化とは、細胞の減少と細胞の老化(機能低下)です

私たちの体には60兆個だの32兆個だの、ものすごくたくさんの細胞があると言われていますが、実はその数が存在するのは「20歳〜25歳」までの間だけ。

生まれた時には3兆個だった私たちの細胞ですが、成長するに伴って、20歳までに60兆個(新説では37兆2千億個)まで増え続けます。そして、しばらくそのピークの量は維持されますが、25歳を境に今度はどんどん減少していきます。

95歳には全身の細胞がなんと、ピーク時よりも42.5%も失われてしまいます。その数、平均して1日10億個。年間にすると3650億個もの細胞がなくなっていきます。この計算で今の私のところ細胞の数を55歳の時点でも、20%以上が減っていることになります。

歳を重ねるたびに、皮膚がたるみ筋肉が衰え、全身のあらゆるところがスカスカになっていくのは、細胞が減っているから。

骨格筋や皮膚をはじめとする全ての組織や器官は、細胞と細胞を作るたんぱく質でできているので、筋肉量が低下したり、お肌のコラーゲンやエラスチンがなくなっていくのも、細胞が減少し、機能を低下してしまうというのが本当の理由です。

代謝は細胞の数の減少と細胞の機能の老化の掛け算で下がっていくのです。

そもそも代謝はあげられない?代謝を上げると寿命が縮まる?

これだけの細胞が日々なくなって、機能もどんどん低下していくのですから、ちょっとやそっとで代謝をあげることなんて出来はしないのです。

歳を重ねた細胞は、なんとか体の機能を保ち、延命に働くために、分裂スピードを遅らせたり、細胞の活動自体を低下させるようになる。

それは、細胞の分裂回数には限りがあり、その分裂回数を迎えると死んで排泄されるため、若い頃のように新しい細胞が次々と作られることがなくなってしまった中年以降は、今ある体の細胞の数を保持するために、なるべく分裂をせずに安静モードに入るためです。

カロリー制限が健康寿命を伸ばす

細胞の寿命を伸ばすと言われている長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」は、カロリー制限をすることで活性化され、老化を抑制することができると言われています。

ただカロリーを減らすだけでなく、空腹の時間を作ることで細胞のオートファジー機能を働かせて、細胞内にある古くなったたんぱく質を除去し、新しいものに作り替えて、細胞の機能を高めることができます。

また、空腹の時間は、内臓を休ませ、血液や血管の状態を整えることにも繋がります。

これまでの生活習慣で衰えた細胞の機能を整えることが、老化を抑制し、無理のない代謝を活性化させるのです。

これまで代謝をあげようと頑張ってきたことで寿命が縮まった?

大丈夫です!ダイエットのために筋トレをしたりするくらいじゃ、代謝はさほど上がりませんし、逆に健康や若さのためにはとても良い行動です。

これまでの単純な「代謝を上げて…」という言葉や説明が、年齢を重ねた人に対して間違っているにすぎません。

世の中のあらゆるダイエットの情報は、若い人に有効な方法であって、40代以上の人は単に痩せることだけを考えていては老化を促進することになることもあるということを念頭におくようにしてください。

歳をとると代謝が落ちるのは当たり前。

老化に対抗しなくては代謝は単純には上がりませんし、老化を考慮した代謝の整え方を理解して、健康で若い体を維持していくことに取り組んで行きましょう。

リジェラボ!が新たに取り組む、40代以上の若返りながら代謝を高める方法

代謝の話ひとつとっても、若い頃と40代以上では取り組むべきことが全く違ってきます。

  • 余分な体脂肪をなくす
  • 内臓機能を整えて高める
  • 血管力を高める
  • 排泄を整えて体のめぐりを良くする
  • 体内の自然治癒力を高める
  • 細胞の寿命を伸ばす
  • 傷ついた遺伝子を修復する
  • 腸内環境と胃腸の機能を整える

ただ痩せるとか、腸活とか、温活とか、一部だけに注目していても、40代以上の私たちが健康で若々しい期間を延ばすことには足りません。

いろんなことを総合的に取り入れた取り組みをしていく必要があるのです。

そう考えると物凄く大変な、気の遠くなるような話に思えると思いますが、私たちの研究成果で、実にシンプルでお金もかけず、普段の生活に取り入れていけるプログラムが誕生しました。

ぜひ、リジェラボ!を活用して、楽に無理なく健康寿命を伸ばす習慣を手に入れてください。

詳しくはこちら

おまけ : 基礎代謝についての知識を深めておこう

せっかくなので、少しだけ深掘りしておきます。

東洋経済ONLINE

基礎代謝の内訳は、体内の細胞の代謝で消費されるエネルギーを指します。安静時というところがポイントで、私たちは寝ていても、エネルギー(カロリー)を自動的に消費します。

細胞を動かして組織の機能を保つためには、この基礎代謝に必要なエネルギー(カロリー)は絶対に必要だということです。

そして、そこに左側の棒グラフにある「身体活動時代謝」と「食事誘発性熱産生」というのが加わって、生活の中で消費されるエネルギー(カロリー)の数値が決まります。

体重と身長と年齢とで算出する基礎代謝量や簡単な運動に関する問いに答えるだけで算出する生活代謝量と、全てがアバウトで、自分に当てはまる数字になる人はほとんどいないのではないでしょうか?

リジェラボ!では、自分だけの基礎代謝量や活動代謝量を計算することを推奨しています。

詳しくはこちらにまとめています。

会員専用の記事になりますので会員の方はログインして、会員でない方は会員登録をして活用されてください。