必見!確実に細胞を若返らせるサ活のコツ

若い女子からおじさんまで、サウナを楽しむ方が増えてきました。

素敵なサウナ施設も増えて、ますますサ活が盛り上がっていきそうですが、皆さんご存知のとおり、サウナには「ととのう」と「不老長寿」の二つのメリットがあります。

ととのうサウナの活用の仕方は、いろんなところで紹介されてますので、リジェラボ!では、「若返り」に活用するためのサウナの活用方法をご紹介します。

ととのうだけじゃもったいない!サウナの効果

サウナが老化を防止してくれることがにほんちゅに広まったのは、中田敦彦のYouTube大学で紹介された、ハーバード大学の世界的老化研究の権威、デビッド・A・シンクレア博士の「LIFE SPAN 老いなき世界」の解説動画がきっかけであったと思います。

シンクレア博士は、老化自体が病気であるとし、それを治療する方法や創薬などの研究をされています。

LIFE SPANで紹介されている、老化を治す行動は次の3つ

  • 食事を減らす
  • 運動をする
  • サウナ

サウナが老化を治療する可能性についての研究のきっかけは、シンクレア博士の研究室で行われた、人間の細胞によく似た出芽酵母の研究からでした。

Sir2酵素とは、長寿遺伝子と言われる、サーチュイン遺伝子を活性化させると出現する酵素で、老化関連疾患の中でも、アルツハイマー病やがん、2型糖尿病などに関与するとされているものです。

その結果、高温にさらされた酵母は通常より30%寿命が長くなったということなのです。

ヒトでの試験では、フィンランド東部に住む中年男性(42歳〜60歳)2315人を対象に20年にも及ぶ追跡調査を行ったものが最も説得力があるとされ、サウナをよく利用する人(最高で週に7回)は週1回の人より、心疾患の発症率や、心臓発作で命を落とす件数、さらには全死因死亡率がおよそ半分になったという。

Laukkanen T, Khan H, Zaccardi F, Laukkanen JA. Association between sauna bathing and fatal cardiovascular and all-cause mortality events. JAMA Intern Med. 2015 Apr;175(4):542-8. doi: 10.1001/jamainternmed.2014.8187. PMID: 25705824.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25705824/

サウナを頻繁に利用すれば、老化を治すことができるのではないか?ということに、かなりの信憑性があるというわけです。

老化を止めて寿命を伸ばすためのサウナ活用方法

科学的根拠をもとに、サウナは老化の治療に役立つというわけなのですが、ただサウナに入ったとしても、同じような結果を得られないこともあります。

効果的に活用するためには、根拠となる論文の内容を確認することが必要なのです。

前述したフィンランドでの研究成果の引用についての記述に論文のリンクを貼ってありますので、ぜひ目を通して見てください。

Googleで開けば、ページごと自動で翻訳してくれる機能があるのでとても便利です。

結果が出たサウナのポイント

  • 週一回より、頻繁に(最大で週7日)サウナを利用した人
  • 42歳〜60歳のフィンランド人の男性
  • 80℃で11〜19分

また、LIFE SPANでは記載されていない別の論文を参照すると

  • 既往歴のない53歳〜74歳(平均年齢、62.7歳)のフィンランド人の男女
  • 週に1回サウナを利用する人より、週に4〜7回利用した人
  • 新たに発症する脳卒中のリスクが大幅に減少
  • 年齢、性別、その他の臨床的特徴での変化はなかった

Kunutsor Setor KKhan HassanZaccardi FrancescoLaukkanen TanjaniinaWilleit PeterLaukkanen Jari A

PMID: 29720543

DOI: 10.1212/WNL.0000000000005606

https://bibgraph.hpcr.jp/abst/pubmed/29720543?click_by=rel_abst

これらのことから、老化を治して病気のリスクを減らすためには、80℃のサウナに11〜19分間入ることを週に4回以上行うということが必要であることが分かります。

日本において、サウナに週4回以上入ることはなかなか難しいことだと思いますが、週に1回、月に数回程度では、それほど意味がないということなので考えものですね…

水風呂は冷たいほど効果がある

サウナにはなんとか入るけれど、水風呂は苦手だという方、実はサウナの高温よりも、キンキンに冷えた水風呂の方が高い効果を発揮することが分かっています。若返りたければ、絶対に水風呂は活用してください。

私たちの身体は冷却することにより、褐色脂肪細胞のミトコンドリアを活性化させ、多くの老化関連疾患の抑制に働きます。

ここで活躍するのは、Sir3。サーチュイン3は、がん、心不全、老化細胞、2型糖尿病の脂質、糖質代謝やインスリン分泌抑制、糖耐性、アルコール性脂肪肝などの炎症抑制に働きます。

多くの論文が発表されていますが、ここでもLIFE SPANで紹介されていた文献をご紹介しておきます。

2005年に発表されたのは動物による実験成果でした。体内に褐色脂肪細胞を多く含む動物や、震える寒さに毎日3時間ずつさらされた動物は、ミトコンドリア内のSir3酵素の量が遥かに多いことが確認されています。

SIRT3, a Mitochondrial Sirtuin Deacetylase, Regulates Mitochondrial Function and Thermogenesis in Brown Adipocytes*

Tong Shi,Fei Wang,Emily Stieren,Qiang Tong,Show footnotes

Journal of Biological Chemistry APRIL 2005

DOI:https://doi.org/10.1074/jbc.M414670200

https://www.jbc.org/article/S0021-9258(19)60428-X/fulltext#relatedArticles

ヒトでの研究では、2014年6月22日日曜日にシカゴで開催された国際内分泌学会と内分泌学会の合同会議であるICE /ENDO2014で、長期にわたる穏やかな寒冷暴露は、人間の褐色脂肪の成長と活動を刺激し、ブドウ糖とエネルギー代謝に利益をもたらす可能性があることが発表されました。

Cold Exposure Stimulates Beneficial Brown Fat Growth Released: 22-Jun-2014 5:00 PM EDT Source Newsroom: Endocrine Society

https://www.sciencedaily.com/releases/2014/06/140623091949.htm

病気の予防だけでなく、引き締まった身体は健康と若さの証ですが、体内の老化と見た目の老化はこんなところから影響し合っているのでしょうね!

どちらの実験も、震えるくらいの寒さであることが重要で、温度管理を誤ったり、暖かい環境に置いた場合は、その効果が出なかったとされています。

若返りに役立つサウナのポイント

リジェラボ!では、老化を止める(治療する)ことと、若返ることは分けて考えるようにお伝えしています。老化を止めるだけで、勝手に若返るというものではないからです。

若返りに必要なのはストレス対策

私たちは、地球上にただ生きているだけで日々老化をしていく生き物です。

その老化を促進する原因の中で最も老化を加速させるのが「ストレス」です。

私たちは過度なストレスにさらされると、副腎皮質からコルチゾールというホルモンを大量に分泌します。コルチゾール自体は炭水化物や脂肪、たんぱく質の代謝を制御することに働きますが、ストレスによる過剰分泌は、それらの制御をすることができなくなり、体のバランスが崩れてしまい、生活習慣病やうつ病などの原因になります。

この「ストレス」は、ネガティブな感情だけでなく、新しい事に挑戦するとき、旅行の前の日などにも受けているものですので、ポジティブだからストレスを感じない、自分はストレス耐性があると自負されていても、思った以上にコルチゾールが分泌されていることもあるかと思われます。

常に「ストレス」によってコルチゾールが分泌されている状態が、老化を促進している原因であるため、老化を治療する活動と併せて行う事で、若返りを期待することができます。

「ととのう」サウナは若返りに必須

サウナがいいと聞いて通うようにしたけれど、「ととのう」が分からないという方もいらっしゃいます。また、なんとなくととのったかな?という、軽い体感の方も多いのではないでしょうか。

コルチゾールの分泌を抑えて、若返りに作用させるためには、思いっきりストレスを発散させる必要があります。

ここでは方法にこだわるよりも、体感が何より重要ですので、「ととのう」という言葉に振り回されずに「ストレスを発散できた」と感じれる活用方法を自分なりに編み出すことをおすすめします。

サウナで期待される老化の治療には、80℃以上で11〜19分のセッションすることと、できる限り冷たい水風呂で震える体験をするということだけは抑えておかなくてはなりませんが、コルチゾールを抑制して様々な生活習慣病を予防するという観点から、「ととのう」ことだけでも少なからずとも役に立ちそうです。

サウナにハマればハマるほど健康で若くなれる!

フィンランド政府観光協会 on Twitter

週に4回以上、サウナを利用する人に効果があったということですが、フィンランドではサウナと氷の冷たい湖はセットですよね!

そして、健康のためだと言っても、嫌々毎日通う人はいないと思います。

サウナでの高温による長寿の研究に、「ととのう」や「冷却」などの項目はありませんでしたが、フィンランドの健康的な中年男性は、熱いサウナだけでなく、その後には必ず冷たい湖に飛び込み、「ととのう」心地よさを味わっているからこそ毎日通い、長寿や若さを得続けているのではないかと思いました。

ここまで整理してみて改めて思いますが、YouTubeの解説動画や簡単な情報だけの記事や投稿だけでは、実際にはほとんど役に立たないんですよね。それらはあくまでもきっかけのために利用するに留めて、自分の若さや健康のためにはもっと深掘りして、自分の体で試してみないと意味がないですね。

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